建物内への浸水被害を防ぐためにはさまざまな方法がありますが、一般的には土嚢や止水板によって浸水を防ぐ場合が多いと思われます。しかし、これら2つの方法は似ているようで中身はまったく異なります。ここでは土嚢と止水板それぞれについて解説し、その違いを比較していきます。
通常は地中に埋まった状態で設置されている止水用の板であり、使用してない状態だと地面の上のレールしか見えません。板の材質は金属製であることがほとんどで、寸法・幅などもオーダーメイドで作るのが一般的です。
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- 取り付け・取り外しが簡単
- 素材によってはサビ・腐食に強い
- 収納時にかさばらない
- 建物と同程度の寿命で使用できる
- 自治体によって設置時に助成金が出ることもある
土嚢とは麻袋に土砂を詰めた土木資材のことであり、積み上げることによって土木工事・浸水対策・遮蔽などの用途で使われます。しかし、重い・かさばるといったデメリットがあるため、一般的な家庭ではあまり用いられません。
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- 作製が比較的簡単・安価
- 設置に工事などが必要ない
- 中身を吸収素材などに変更できる
止水板 | 土嚢 | |
利便性 | 急な設置でも比較的手間がかからないが、板の素材によって重さの影響を受ける | 重たいものを保管場所から運んでくる必要があり、緊急時の設置は難しい |
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浸水対策効果 | 比較的高い | 設置方法が悪いと効果がない |
価格 | 設置工事が必要であり、やや高額 | 素材によっては安価で済む場合もある |
設置時の助成金 | あり(自治体による) | なし |